『人間関係』の荒波を乗り切るために。
<ちょっと待って!人間関係で悩んでない?>
『人間関係』って結局なんなの?って疑問を一度は抱いたことがある人が多いはず。
『人間関係』という大きな枠組みで物事を考えると、どうにもならない迷路に迷いこむ事になる。
なぜなら、人それぞれ置かれた立場やキャラクターが違うのだから、明確な答えなんてあるはずがないのだ。
そういうわけなので、少し違った物事から考えてみる。
そもそもあなたを取り巻く『人間関係』って、そんなに大切なものばかりですか?
この半ば自暴自棄な考え方で『人間関係』を見つめてみる。
私たちを取り巻く人間関係には実に様々なものがある。
家族と自分、恋人と自分、職場の人たちと自分、上辺だけの友達付き合い、伴侶と自分、我が子と自分、その他にも沢山の人間関係が存在している。
そして、その様々な人間関係の中で異なる様々な役割を求められる事となる。
求められた役割を果たせないとなると、途端に周りから批判される。
挙げ句の果てに、人として扱われていないような錯覚に陥る事だってある。
求められた役割を器用にこなせる人ならば、『人間関係』での悩みはそれほど感じないのではないだろうか。
しかし、世の中そんな器用な人ばかりではない。
求められる役割は様々だが、
演じる私は1人しかいないのだから、受け入れてもらえないことも勿論ある。
受け入れてもらえない事や、本来の自分と求められている自分とのズレが重なったり色んな偶然が重なると、本来魅力溢れるはずの『人間関係』が途端に、自分の首を絞めてくる。
全ての人間関係の中で求められる役割を演じようとするからしんどくなる。
少し見方を変えて極端な視点で考えてみる。
自分にとって大切な『人間関係』を決めてしまう。
それ以外の不要な『人間関係』を全て切り捨てる。
上手くいっていない人間関係の中では、そもそも自分に関心を示している人自体少ない。
周りを気にしているのは自分だけである、ということを頭で認識する。
まずは認識することで、頭にかかる負担を減らしていく。
これは極端すぎて実践するのは難しいかもしれない。
しかし、自分の大切にしたい「軸」を決める。
家族や恋人といった人との人間関係が大切という人もいれば、職場での人間関係を大切にしたいという人もいる。
自分の「軸」が決まれば、そこだけは大切にして、他はおまけぐらいの感覚でいく。
自分が大切にしたい環境で、自分を表現できているなら、他が失敗してもなんとかなる。
言いたい事が右往左往してしまったが、とにかく伝えたいのは、『人間関係』で思い悩んだ時は、自分の「軸」を改めて考えてみる。
自分にとって重荷にしかならないものなのか、自分にとって本当に大切なものなのか、見極めることから始めてみる。
相手を思いやる気持ちはとても大切です。
でも、自分の人生の主人公は自分自身です。
自分の中の「軸」を改めて見直して、『人間関係』に対する認識を変えてみる事を一番に試してみてください。
<辞めたかったら辞めたらいいのに。なんて言葉に振り回されてない?>
そんな何気ない一言に胸をえぐられた経験はありませんか?
もちろん私は何度もあります。
これを自分の能力の低さと思う事が出来る人が、どれだけいるのでしょうか。
そんな風に思える人が自分の成長にも繋がるのかもしれません。
しかし、心の余裕がない時にはなかなか自分の弱さを受け止める事が難しいのも事実です。
心に余裕がなかった時、自分の弱さを受け入れる事が出来なかった時、ふと我に帰ると自己嫌悪に陥る。
そして、萎縮してしまう。
やる気はあるけど空回り。
そんな負の連鎖に陥ってしまう。
一度負の連鎖が始まると、そこから抜け出すのはなかなか難しい。
ちょっとした上司の叱責で、引きこもってしまったり、いきなり会社を辞めてしまう人は、たまたま気持ちの余裕がなかっただけなのかもしれません。
「心が折れる」そんな経験は少なからず誰もが経験している。大人であっても、子供であってもそこは変わらない。
問題は心が折れたままになってしまう人が増加傾向にあることだと考えている。
会社での理不尽なパワハラやいじめ、試験に失敗するなど、個人にとっての逆境は、想像以上に心身を蝕むものである。端から見ると深刻ではなくても、当事者にとってはいたたまれない事態となる。
自分の置かれた状況を客観的に語ることができるのであればまだ心配せずに、前向きに頑張っても良いかもしれない。
一度心が折れてしまうとそこからの復活には時間がかかる事だけは覚えておいて欲しい。
ストレスや逆境への耐性、乗り越えるためのスキルこそ、重要な能力である。
ポジティブ思考と言えばそこでおしまいだが、「レジリエンス」と呼ばれる逆境から立ち直る力がある。
・状況に一喜一憂しない感情コントロール力
・自分の力を過小評価しない自尊感情力
・自分が成長前進していると感じる事ができる自己効力感
・失敗の中でもいつか成功すると考える楽観力
この4つの力から構成される「レジリエンス」に注目して、人間関係の荒波を渡っていきましょう。