一度きりの人生、どうでもいい人に自分の心を乱されないために。
<何気ない一言に人生を振り回されないために。>
「もうええわ」
吐き捨てるように先輩から言われた一言。
いつもと同じようにパソコンで作業をしていると、
「◯◯のファイルってどこにある?明日使うみたいなんやけど。」
どうやら、電話対応をしていた先輩が先方から何か必要な物について聞かれたらしい。
自分の作業に集中していたというのもあって、不意を突かれた形になった。
そして、自分はそのファイルについて思い当たる節がない。
でも、もしかすると忘れているだけで自分に関係のあるファイルかもしれない。
色んな考えが頭を駆け巡る。
まずは先輩の目的の物を把握する必要があると考え、やっと出た言葉が
「◯◯のファイルとは、△△に関係のあるファイルの事ですか?」と。
しかし、この言葉は先輩の求めていた言葉とは違った物だった。
「あー、もうええわ。」
手で邪魔な物を払いのける動作も交えての、吐き捨てるような言葉。
ファイルの存在を知らない自分が悪かったとしても、電話は既に終わっている状態。
明日必要になるファイルなら、少しの猶予を貰えれば探してくるのに...
働いていれば、こんなこといくらでも起こること。
しかし、だからといって慣れるものでもない。
無力感を感じると共に、ストレスも感じる。
そしてイライラが襲ってくる。
長い仕事人生の中で、イライラとの上手な付き合い方は非常に大事になってくる。
そもそもどうしてイライラするのか。
職場や家庭で自分の言った事が否定されたり無視されたりすると、それだけでイラッとする。
しかし、相手が子供ならどう感じるだろう?
同じように自分の言った事を無視されたり否定されたりしても、
「まだまだ子供だな~。」
「言ってる内容が難しくてきっと分からないんだろうな。」
そんな気持ちになる。
同じことをされているのに、認識の違いで感じ方が大きく変わった経験をしたことがある人も多いだろう。
「相手に対等に見てもらいたい。」という気持ちが、イライラの原因ならば、相手が得意とするフィールドの内容を浅く広く学ぶ事が重要。
これはイライラしてからの対処法ではないのだが、相手の得意とするフィールドの内容を浅く広く知っておくことで、普段の生活の中で相手と話せる機会が増える。
仕事上の会話以外で接点を増やせれば、信頼関係を築きやすくなる。
信頼関係を構築することができれば、相手から理不尽を押し付けられる回数が減る。
そうすればイライラする機会事態が減っていく。
相手の得意とするフィールドの内容を浅く広く知ることは、イライラの回数を減らす予防に繋がるのだ。
ポイントは浅く広く知っておくこと。
深い部分の内容は、相手から教えてもらおう。
会話のきっかけになればそれでいいのだ。
「自分に余裕がない」という状況から、生じるイライラは少し厄介だ。
いつもなら気にならないはずの相手の些細な行動に、どうにもイライラさせられてしまう。
ここは前向きに、余裕がないなら作れば良い。
そんな風に考えてみる。
ここでポイントになるのは、自分の趣味や興味のある分野に没頭すること。
興味のないものを続けるのは苦痛だし、趣味でストレスを発散しつつ、相手が知らないものを知っていく。
相手が知らないことを自分が知っているだけで、精神的に余裕が持てる。
大切なことは、相手が知らないことを自分が知っていると「認識する」ことだ。
日常生活の中でイライラさせられる事を言われたりするのは避けられない事が多い。
しかし、そんな時に「あなたは私の知らないことを知っていてるのかもしれないが、私はあなたの知っている事を知っているんだぞ!」そんな風に聞き流せるぐらいが丁度良い。
繰り返しになるが、最後に2つだけ覚えておきたい。
①特定の相手からのイライラを未然に防ぐために、
「相手の得意とするフィールドの内容を浅く広く知っておくこと」
②イライラする場面に直面しても聞き流せる余裕を持つために、
「自分の趣味や興味のある分野に没頭すること」
一度きりの人生の中で、どうでもいい人に自分の心を乱されないために。
幸せな人生を生きるために出来ることを、この瞬間から始めてみませんか。