暮らしの中に潜む「糖尿病」ってどんな病気なの?
<糖尿病の恐ろしさって何?>
健康診断でやたらと指摘されるようになってきた「血糖値」。
若い頃は血糖値が高いからといってさほど気にしていませんでした。
だって、まだまだ若い!という根拠のない自信があったから。
しかし、そろそろそんな事も言ってられない年齢に突入しつつある今、
「このままだと糖尿病になるリスクあるよ」という脅し文句を真摯に受け止める事にします。
そもそも「糖尿病」はどんな病気なのか。
血糖値が高くなるだけの病気、、、そんなはずはない。
糖尿病になると初期は無症状だが、この状態を放置すると「合併症」が生じたりして著しくQOLを下げる事になってしまう。
初期は無症状であるため、定期的な健康診断で血糖値の変化に指導が入ったりする。
「糖尿病」も勿論怖いけど、この「合併症」の方がもっと怖い。
「合併症」には突然やってくる「急性合併症」とじわじわ身体を蝕む「慢性合併症」の2種類あります。
「急性合併症」には、糖尿病ケトアシドーシスなど、ときに重大な障害を残したり死亡したりする事もあります。
しかし、急性と名がつくように突然起こる可能性がある。
逆に「慢性合併症」は「三大合併症(細小血管障害)」と「大血管障害(動脈硬化)」に分かれます。
細い血管が詰まって起こる臓器障害か、大きい血管が詰まって起こる臓器障害かというイメージです。
大きい血管が詰まると大変な事に繋がりそうという認識を持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに大きい血管が詰まる事で、脳や心臓の血管が詰まり死に至ったり、足が壊疽して最終的には切断を迫られる、なんて事もあるので、大きい血管が詰まると確かに大変です。
じゃあ、詰まるのが細い血管なら大丈夫なのか?
そんなはずもありません。
目の細い血管が詰まれば、網膜症に繋がり視力が低下する。さらに症状が進めば失明。
腎臓の細い血管が詰まれば、ろ過機能が低下し腎不全。さらに症状が進めば透析の必要も出てくる。
手足の細い血管が詰まれば、痺れが生じたりするようになり、日常生活に支障が出てくる。
身体中を張り巡っているどこかの血管が詰まれば、どこかに障害が生じてしまう。
しかし、細い血管が詰まって起こる「慢性合併症」は、じわじわと体にダメージを与えている。
日頃の健康診断の血糖値の項目は、「糖尿病」から生じる「合併症」を未然に防ぐために行っていると言っても過言ではない。
もしも血糖値が高いのなら、生活習慣を変えてみたり、必要なら早めに治療を開始する事が大切です。
「糖尿病」になり「合併症」が生じてしまい、著しくQOLが低下してしまう事こそが「糖尿尿」の真の恐ろしさと言えるのではないでしょうか。
自分も「糖尿病」になるリスクを少しでも下げるために、お菓子を食べる頻度を減らします。
<糖尿病になったら始まる大変な生活とは?>
自分が「糖尿病」になったとして、
お菓子を食べる回数を減らせるか?ご飯の内容や食べる物をいきなり変えれるのか?と聞かれると、少なくとも自分には出来る自信がありません。
仮に糖尿病になった場合、いきなりインスリン注射をしなければならないわけではないようです。
まずは飲み薬で治療を始める事が多い。
飲み薬には大きく分けて、
「インスリン分泌促進薬」「糖吸収調節薬」「インスリン抵抗性改善薬」「尿糖排泄薬」といった分類がある。
「インスリン分泌促進薬」は、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる薬。
「糖吸収調節薬」は、糖の吸収を緩やかにする薬。
「インスリン抵抗性改善薬」は、インスリン分泌を介さずに血糖値を下げる薬。
「尿糖排泄薬」は、糖を尿と一緒に排泄する薬。
血糖値を上げないために使う飲み薬は色々とあるので、飲む人の生活スタイルや状態で使い分けがされていく。
しかし、一度糖尿病になったら、毎日薬を飲み続け、定期的に病院に行って診察を受けないといけない。
もちろん食事制限だってある。
薬を飲みさえすれば、当たり前だった生活を送り続けられるというわけではないのだ。
しかも、薬を飲んで入れば低血糖症状が起こるリスクと隣り合わせの生活だ。
血糖値が下がるからそれがどうしたっていうんだ?ぐらいの認識かもしれない。
しかし、人の体というものは不思議なもので血糖値が過度に下がると冷や汗が出たり、動悸が起こったり、さらに酷いと意識を失う可能性だってある。
誰かが側にいる状況ならまだしも、一人でいる時や道端で意識を失うのは怖すぎる。
糖尿病になったら、運動をしたり食生活を変えたり、生活習慣を変える事が必要になる。
それでもダメなら薬を飲み始める。
薬を飲み始めたからといって、何も気にせず好きな物を飲み食い出来るようになるわけでもない。
そして、低血糖症状というリスクとも長い付き合いになる。
「糖尿病」になってしまう前に、自分の生活習慣を見直してみよう。
深く考えないで、今日は少し歩いてみようとか、お菓子を食べる量を減らしてみようとか、
小さな積み重ねが「糖尿病」を予防する事に繋がります。